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第144回
損益分岐点分析でみる目標売上や目標利益(1)
2015/11/1

 損益分岐点とは、営業活動で費用がちょうど回収できる売上高、つまり、損も得も生じない
 過不足ゼロの売上高のことである。

 損益分岐点は、現在赤字(損失)の企業にとっては、どれだけ売上を伸ばせば黒字になるのか、
 また、黒字の企業にとっては、現状からいくら売上が下がると危険な経営状態になるかを
 示してくれている。すなわち損益分岐点は、目標売上高をいくらにするかなど、
 シミュレーションを行うことができる分析手法といえる。

 損益分岐点分析を行うには、全ての費用を固定費と変動費に分類する必要がある。

 【固定費】
 固定費とは、人件費・労務費、減価償却費、支払利息・割引料、租税公課など売上の増減に関係なく
 発生する費用である。金額は固定的であるが、売上高に対する比率は変わる。

 【変動費】
 一方、変動費とは、原材料費、外注加工費、販売経費など売上高や工場の操業度に比例して
 増減する費用である。金額は変わるが、売上高に対する比率は一定となっている。

 以上

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