本事例企業はK総合建設である。
1.事例企業の強みと弱みを分析
(1)強み
<受注>
特定の取引先はなく、80%が民間からの受注である。年平均6〜7棟を建築しているので、
平成元年から数えて100棟以上実績がある。口コミでの広がりが主であり、今後も継続していくと
思われる。特に営業マンはいないが、社長が巡回するときにメンテナンス道具を常に車に
積んでいるので、訪問先で何かあればその場で修理を行なうというようなスピードを重視している。
<情報化>
現場を見て、最短3時間でご提案が可能である。これは、過去の建築内容をCADを使い
データとして保有しているため及び見取り図やパースを作成できるソフトウェアを
使いこなすことができるからである。
(2)弱み
<後継者>
ずばり「後継者問題」である。後継者の人材確保と育成が急務であり、早急の着手が望まれる。
2.経営革新への取り組み
以前から目指していたリフォーム事業が大手ホームセンターとの契約により立ち上がる。
利幅は薄いが、優秀な大工を遊ばせないための事業としての位置づけもある。
この事業を継続的に受注するため「大規模リフォームの代替住宅」として、
240坪の「住替住宅」を取得した。この「住替住宅」には、メーカーの協力により
展示的要素(床暖房、バスなど)を取り入れることが可能で有あり、メーカーにとっても
展示品をPRできその需要が見込まれる。既に1件の受注はある。 以上
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