No.  テーマ  掲載日
第158回
総合建設業の経営革新事例(1)
2017/1/1

 本事例企業はK総合建設である。

 1.事例企業の強みと弱みを分析
 (1)強み
 <受注>
 特定の取引先はなく、80%が民間からの受注である。年平均6〜7棟を建築しているので、
 平成元年から数えて100棟以上実績がある。口コミでの広がりが主であり、今後も継続していくと
 思われる。特に営業マンはいないが、社長が巡回するときにメンテナンス道具を常に車に
 積んでいるので、訪問先で何かあればその場で修理を行なうというようなスピードを重視している。
 <情報化>
 現場を見て、最短3時間でご提案が可能である。これは、過去の建築内容をCADを使い
 データとして保有しているため及び見取り図やパースを作成できるソフトウェアを
 使いこなすことができるからである。
 (2)弱み
 <後継者>
 ずばり「後継者問題」である。後継者の人材確保と育成が急務であり、早急の着手が望まれる。

 2.経営革新への取り組み
 以前から目指していたリフォーム事業が大手ホームセンターとの契約により立ち上がる。
 利幅は薄いが、優秀な大工を遊ばせないための事業としての位置づけもある。
 この事業を継続的に受注するため「大規模リフォームの代替住宅」として、
 240坪の「住替住宅」を取得した。この「住替住宅」には、メーカーの協力により
 展示的要素(床暖房、バスなど)を取り入れることが可能で有あり、メーカーにとっても
 展示品をPRできその需要が見込まれる。既に1件の受注はある。
       以上

←Back                    Next→