外注化のねらいは様々で、それぞれで期待する役割は違う。
@経営資源の補充 : 人財、コスト、品質
A機能の補完 : 企画、開発、生産、販売
B場所のメリット : 納入先近郊、流通経路上
外注先との関係は協業であり、運命共同体である協業協業は、仕事を分担し協同して
働くことを言う。しかし、外注の場合は、お金の流れる方向と同一に主従関係がなっていて、
仕事を分担して協同することとは少々かけ離れている。
商いの一環で、売手と買手があることは当然だが、企業が外注に業務を委託する目的を
考えると、業務は分担であり、協同である。即ち、自社で欠けていること、上述の役割の
@、A、Bを補完してもらい、かつ、コストメリットも得ているのである。
その点から、外注とのつながりは、協業であることを認識しておくことが必要である。
頼りになる外注がいないと、業務活動が停止して、供給責任の問題が発生してしまう
こともあるのである。
運命共同体の多くの企業は外注に、おんぶにだっこ状態で、依存度が高く、しかも、
品質、納期、価格は言いたいことを言って外注だのみというところではないだろうか。
自動車、電機などの大手メーカーを中心に、外注先の品質管理やコストダウンの課題を
一緒に検討したり、指導する例が良くある。外注の検討、指導に人財をあてる余裕がないと言う
時代ではない。外注先の品質を確かなものにして、不良品を受け取ったり、歩留りが悪く
納期遅れを起こさないように、指導していくのである。 以上
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