今回は「食肉小売業」を取り上げる。
1.食肉店の現状
共稼ぎ世帯の増加に伴う料理機会の減少、外食や中食の利用増加などから家庭の食肉
購買量は年々減少し、食品店舗数では、平成3年対比平成16年ではマイナス52.1%と
半減している。一方、店舗数減少の反面、1店舗当たりの経営規模は拡大傾向にある。
主な原因は、店主の高齢化や後継者難などの理由から廃業が続き、一方で大型食肉専門店等の
進展に伴うものである。
2.今後の見通し
消費者の食肉購買量が減少する中で、主婦の日常の買物行動は、生鮮3食品までを含めて
スーパーでのまとめ買いにシフトしている。このような環境を背景に、旧来型の食肉専門小売店は
スーパー等の大型小売店との業態間競争が激化し、極めて厳しい経営環境に直面し、淘汰と
経営合理化の時代を迎えている。
以上
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