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第79回
好感マナー(5)<言葉遣い・話し方>
2010/6/1


 日本語には美しい敬語表現があります。相手や話題の人に対する敬意や思いやり、
 誠実さを言葉によって表現する方法です。そこで話す相手との年齢差、役割差、
 親しさの程度など、相手との関係・状況・立場にふさわしい言葉遣いが求められます。
 それは、人間として対等になり、お互いに自分の意見や気持ちを素直に伝え合い、
 よい人間関係を築いていくためです。
 尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種類の敬語を適切に使い、美しく丁寧な言葉で、相
 手に感じのよい印象を与える話し方が好感マナーの基本です。どのような人にも
 敬意や思いやりを言葉で適切に表現することが、相手とのよりよい調和づくりに
 つながっていきます。

 (1)尊敬語 : 相手や話題の人に尊敬の気持ちを表すために、その人の動作や事柄を
   直接高めて表現する言い方
 (2)謙譲語 : 話し手や話し手側の動作や事柄を相手より低めて、間接的に相手を
   高める言い方
 (3)丁寧語 : 話し手が言い方を丁寧にすることによって、相手に敬意を表す言い方
 (4)美化語 : 話題の事物を上品に美化して「お・ご」をつける言い方。「あなたの」
   という意味がなく、特に女性言葉として使われます。
   例)お箸 お酒 ご飯
 (5)呼称を正しく使う
   「ボク」「あたし」「あなた」という呼び方はビジネスの場合には使いません。
                                               以上

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