日本語には美しい敬語表現があります。相手や話題の人に対する敬意や思いやり、
誠実さを言葉によって表現する方法です。そこで話す相手との年齢差、役割差、
親しさの程度など、相手との関係・状況・立場にふさわしい言葉遣いが求められます。
それは、人間として対等になり、お互いに自分の意見や気持ちを素直に伝え合い、
よい人間関係を築いていくためです。
尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種類の敬語を適切に使い、美しく丁寧な言葉で、相
手に感じのよい印象を与える話し方が好感マナーの基本です。どのような人にも
敬意や思いやりを言葉で適切に表現することが、相手とのよりよい調和づくりに
つながっていきます。
(1)尊敬語 : 相手や話題の人に尊敬の気持ちを表すために、その人の動作や事柄を
直接高めて表現する言い方
(2)謙譲語 : 話し手や話し手側の動作や事柄を相手より低めて、間接的に相手を
高める言い方
(3)丁寧語 : 話し手が言い方を丁寧にすることによって、相手に敬意を表す言い方
(4)美化語 : 話題の事物を上品に美化して「お・ご」をつける言い方。「あなたの」
という意味がなく、特に女性言葉として使われます。
例)お箸 お酒 ご飯
(5)呼称を正しく使う
「ボク」「あたし」「あなた」という呼び方はビジネスの場合には使いません。
以上
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