自分の業界のマイナスばかり見て、他人の業界を羨ましがっても、何の意味もない。
よくよく考えれば、自分にとってマイナスと思えていたことが、
実は考え方次第でプラスであるということがたくさんある。
例えば、病気になって入院が必要になるとしよう。
その場合でも、「自分がいない状態で社員たちがどの程度やってくれるか。
それをテストする期間と考えよう。それにプラスして、
この際だからとことん体を休めてリフレッシュしよう」と考える。
会社を運営していれば、マイナスだらけに思えることもある。
とくに不景気の時期には、なおさらである。
一度山を越せば、その後はすべてが好転するに違いない。少なくともそう信じることが、
社長の大切な資質なのである。社長自身が悲観ばかりしていては、
会社には可能性がなくなってしまう。時代がいいからすべての会社が伸びるわけではないし、
時代が悪いからすべての会社が倒産するわけでもない。
どんな時代でもよい会社はよいし、悪い会社は悪い。時代がよくても悪くても、
よい会社になる最低の条件が、マイナスをプラスに変える社長のものごとのとらえ方なのである。
企業経営者はこの点をよく考えてヒトを使いこなす必要がある。 以上
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