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第10回
経理実務のミスの再発防止と落とし穴
2004/9/1


 誤りは誰でもおかす。しかし、誰でもその誤りを公表することをはばかる。それは、
責任を追及されたり、信用失墜に連なると考えるからであろう。
 誤りの具体例をあげ、その原因や対策を率直に検討したら、ミスの防止に大いに
役立つことと思う。誤りの原因には、自らの不注意、錯覚によるものが多く、他から
及んだものは極めて少ない。

 もし、他から加えられた事故でも、自らの注意や配慮で予防できるものが多い。
次に経理業務を主としたミスの具体例とその原因と対策をあげてみる。職場で経験した、
ミスや事故の例を記録し、その原因、改善策を検討しておいたが、チェックリスト
として、日常業務や新人への教育に役立つものと思う。


<例>
1.単価のケタ誤り
 (対策)〜先入観をすてる
     〜他人の検算を受ける
     〜業務周辺知識を深める
2.支払手形期日誤り
 (対策)〜手形現物について、金額、期日、支払先をチェック
     〜他人のチェックを受ける
     〜期日はなるべく統一する
3.受取手形の宛名誤り
 (対策)〜受領の都度、現場で金額、期日、名宛人、振出人印等チェックし、
      必要なら現場で訂正してもらう                      
以上

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