経費予算は担当部門の実情を反映させ、また、設定された経費予算が上からの押し付けられた
ものではなく、自主的なコントロールのための用具であるという認識を持たせることが肝要です。
その上、設定された経費予算は、各部門の管理者、ならびに実施者に対して、明確に伝達されて
いなければなりません。伝達としては、単に定められた経費予算を知らせるのではなく、
実施部門において経費予算の意識を持つような伝達をすることが大切です。
予算を統制させるためには目標予算を作り、目標に対する比較検討して差異があれば
その発生原因を究明し、その対策を講じなければなりません。
このような意味をもつ予算統制は、総合管理、利益管理のために役立つということです。
予算統制による期間的な費用、収益ならびに利益と資金の総合的管理は、企業の各管理の
総括であり、経営管理は、結局ここに結集される、といえます。
予算統制の機能については、次の三つが挙げられます。
計画機能 / 調整機能 / 統制機能
予算統制の動向として、科学的な基礎にたって設定するような努力が顕著に見られます。
すなわち、経営内部的なものとしては、過去の会計実績であり、また、製造費用予算設定における
標準原価と予算の採用や、変動費・固定費の分解に基づく原価管理と予算編成との結合です。
その結果、よりよい人間関係を構築するとともに、予算統制の運営をスムーズにしています。
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