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第182回
製品価格の値上げのやり方<その3>
2019/1/1


  <<値上申請の打合せは記録を残す>>

 購入部材料の値上申請は、お客様の利益率の低下に直ぐ結び付き、厳しい交渉が多々あります。
 結論が曖昧にならないように交渉をまとめることが重要ですが、値上申請の交渉結果は、
 「打合せ議事録」にまとめるなどして記録に残し、両者で結論を確認しあうようにします。

 <<関連法規制(下請代金支払遅延等防止法)等に関する留意点>>

 原材料等の値上りや、環境保護等のための規制強化に伴うコスト増が製品価格への
 転嫁に認められず、一方的に従来の価格での納入を求められることがあります。
 下請代金支払遅延等防止法の適用対象となる取引を行う場合には、このように一方的に
 従来の価格での納入を要求した場合、下請代金支払遅延防止法の第4条第1項第5号の
 「買い叩き」に該当することが有ります。
 値上申請の交渉に当っては、この様な関連法規に対しても留意し臨む必要があります。

  以上


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