取引相手としてふさわしいかを調査・判断する契約を結ぶ前に、最初に確認すべきは、
相手方が信用に足るかどうか、安心して取引できる能力があるかどうかだ。
ここが不安な相手方では、どんなに立派な交渉・契約を行なったとしても無意味である。
特に遠隔地の取引先とか、あまり慣れない相手の場合、見かけに騙されないように
注意しなければならない。信頼できる紹介者や興信所などでチェックできれば好ましい。
それができなければ、保証人をつけさせるとか、何か担保を立てるよう促すなど、
方策を考える必要がある。契約を結ぶ前に、当然にやらなければならないのは、
どういう取引をやるのかをきちんと決めることだ。そんなことは当たり前ではあるが、
それが意外とおろそかにされ、お互いの思い込みなどでしっかりとしていないことがある。
取引の内容を煮詰める取引・契約の形態、商品の種類、品質(十分な包装をすることも含む)
数量、商品の納期、および代金や保険のコストなど、契約の必要事項については、
明確に書面でチェックする必要がある。いざとなれば、それが最低限度の契約書に
代わるものとなるが、大きな取引では、契約書を作成する前から、
一応の概要が書面で示されることが多いだろう。
以上
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