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第255回
契約書式/覚書型の契約書1

2025/2/1


 覚書は契約に付随的な場合が多い双方が調印する正式な契約書(JRS情報番号:06040201)
 とは別に、「覚書」、「念書」などの名称で若干の付随的な合意をする場合がある。
 形式および法律的な説明としては、内容が比較的短めで、商取引においては、別に本契約が
 存在する関係で、本契約と区別するために用いられることが多いようである
 (もっとも、必ずそうしなければならないというルールがあるわけではなく、
 正式の契約と実質は同じようなものに「覚書」の名称を使うこともある)。
 正式な契約は、その条項の順番もわかりやすく体系的に並べられ、
 まとまった形にするわけであるが、覚書型の場合は、必ずしもそうではないと言えるだろう。
 むしろ、一つまたは複数の特別な事項に絞って約束をする形となるため、いきなり合意の
 対象事項に言及する形を取りやすい。本契約を引用しながら、必要な事項についてだけ
 定めるわけだ。


 以上

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