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第30回
企業の品質とは〜経営・商品編〜
2006/5/1


 1.経営品質

  まず、経営品質は、貸借対照表と損益計算書によって評価される。つまり、経営資源のヒト・
 モノ・カネのうち、モノとカネについては、正確に貸借対照表と損益計算書に記載されている。
  ところが、ヒトつまり人の能力資産というのは、貸借対照表や損益計算書のどこにも記載されて
 居ない。書いてあってもせいぜい「従業員何名」といった程度で、”能力”というのはない。
 
  言い換えると、人の能力は、”簿外資産”ということになる。
  この人の能力資産のほかにも、安定継続の得意先とか経営技術・ノウハウは、記載されていない
 資産である。しかも、これら記載されていない資産が企業の経営品質の決定するキーポイントで
 ある。自社の経営品質は、ライバルと比較して負けていないか、じっくり見つめ直してみよう。


 2.商品の品質

  価格がいくら安くても、製品・商品の品質が悪ければ、競争に勝てない。「安かろう悪かろう」は
 昔のことであって、今はそれは通用しないし、そんな企業は倒産する。
  今は、”価格”ばかりが競争条件ではない。むしろ、非価格競争といわれ、価格以外の競争条件
 のウエートが高くなっている。非価格競争条件をどれだけ揃えているが、これからの時代に
 勝ち残るポイントである。
  そして、この日価格競争の中核になるのが、商品の品質である。だから、商品の品質は
 非常に大切である。

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