赤字が出たからといって会社はすぐに倒産するとは限らない。どん底から這い上がって成功した
経営者も少なくない。要は、断崖絶壁から生還しようとするプロ根性が最後の勝負となる。しかし、
最初の峠は、損益分岐点の改善であり、従業員とその家族、取引先に迷惑をかける前に、
運命をかけた改革を断行する勇気が必要である。
1.赤字決算を3年以上も続ければ会社は倒産する。
1期でも赤字決算となれば、その原因をつきとめ対策をたてなければならない。
その原因が、「一過性のものか」「少しの手直しで改善されるか」「体質的あるいは構造的なものか」
を見極め、体質的なものであれば大手術を決断しなければならい。決断が遅れるとキズ口は深くなる。
2.借入れが月商の6ヶ月分もある会社は、倒産街道を走っているのと同じだ。
借入金は月商の4か月分が限度とされる。借入金に伴う金利負担が経営を圧迫するからである。
金利負担は、売上高の3%までが適正、5%では資金繰りが苦しくなり、7%だと倒産の可能性がある。
* 次回に続く
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