3.放っておくと増えるのが在庫と売掛金
在庫と売掛金は、日頃チェックしていても現状維持が関の山。よほど、厳しく管理しないと増えていく
性質のものである。販売計画と販売実績のギャップがそのまま在庫増につながる。売掛金の回収も、
長期売掛の定義を決めて月々厳しくチェックしていくことが肝要である。
4.仮払金、前払金、貸付金と棚卸資産、老朽設備等は不良資産がおおい。
実態を正確に把握することが改善の第一歩となる。
仮払金や棚卸資産には、正常なものと、悪性のものがある。回収見込のないものや、資金価値の
ないものを計上して見せかけの利益を出しているのは、粉飾決算にも等しい。生きているのか
死んでいるのか、常に実態を調べて発生するたびに整理しておくのが経営の基本である。
5.薄利多売の経営はいずれ壁につき当たる。
適正利益の確保が、あるべき経営の本来の姿である。適正利益が取れないのは商品力がないか、
売り先に問題があるかのどちらかである。抜本的な手を打たずに安易な方に流されるのは危険である。
* 次回に続く
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