倒産の危機に直面した場合、まずは再建策を立てることと、銀行の支援をとりつけねばなりません。
二度とこのような事の起こらぬよう、社内改革も断行せねばなりません。
具体的な実行策をご紹介します。
1.実棚は毎月必ず実施、それも正確に、ダブルチェック体制をとること(実棚そのものは、
工夫によりいくらでも短縮できます。丸1日かかっていたものが3年がかりで1時間弱まで
縮めた例もあります。)
2.月次決算を遅くとも1週間以内に提出できる仕組みづくり(基本ルールの明確化と
厳守がポイント。とくに定めた提出期限は社内外ともに、徹底的に守らせること。)
3.トップ自ら時々はチェックすること(上場企業の規模でない限り、業務は任せても、
自らの責任においてチェックすること。)
以上の条件を整えた上で、月次決算書をみることです。
その際、損益(P/L)だけでなく、B/Sをしっかりチェックすることです。
その方法として分かりやすいのが、B/Sの全科目を滞留日数で表示するやり方です。
これはB/Sの各科目を1日当たり平均売上高で割った数値、すなわち売上の何日分かで
表示するものです。特に着目すべきところは、売掛債権と在庫、および買掛債権と借入金の
推移には、常時留意することです。 以上
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