今回は「婦人服専門店」を取り上げる。
1.業界特徴
ますます個性化多様化が進む婦人服業界であるが、市場は平成11年をピークに
漸減傾向にある。
平成16年と11年と対比すると、「事業所数」7.2%減、「従業員数」4.8%減にもかかわらず
「売場面積」11.2%増となっており、増床により売上高を向上させようとしているが、
漸減傾向から効果が実らなかったことが明確になっている。
2.課題と対応策
大企業の中小企業吸収など業界再編は今後も続くので、適切な商品と低価格提供の
サプライチェーンと共生して、流通構造の変革を進めていくことが肝要。
消費者の低価格志向が定着した今日では、売上高の大幅なアップはきたいできない。
対応策としては商品回転率を高めて適正な在庫水準を保ち、目標利益を確保することが
必要。トレンドを意識した陳列・演出力の強化に努めるとともに、素材から生産まで
各サプライヤーとの取り組みを強化し、低価格・高品質化を推し進めることである。
以上
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