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第81回
数字を扱う(1)<数字とビジネス>
2010/8/1


 1.数字はビジネスの基本
 
  職場では、大勢の人が研究開発部門・生産部門・営業販売部門・管理部門などで
 仕事を分担し合って働いている。これらの部門で行なわれる活動は、様々なかたちで
 数字にまとめられ、次の活動を考える材料となる。
  数字を書く、数字を読む、数字で考える…もはや今日のビジネスの場では数字から
 逃げることはできない。0から9までのわずか10 個の単純な記号にすぎないが、
 それが組み合わさると色々な意味を持ってくる。しかも、たった一字の間違いでも
 仕事に大きく影響し、時間の浪費や経費のムダなどを発生させる。

 2.数字は物事をハッキリさせる

  仕事を効率よく進めるためには、数字が重要な役割を果たす。たとえば、「今月の
 売上高は目標よりだいぶ低い、もう少しがんばってほしい…」というより「今月の
 売上高は目標を2割下回っている。あと○○万円売って、前月並の売上を達成して
 ほしい」と表現する方が状況がハッキリする。数字の持つ意味は万国共通であり、
 物事をハッキリさせることができるのである。
  私たちは、よく「そのうちに」「多額の」「少量の」といったあいまいな表現をする。
 これを「3日以内に」「1千万円の」「0.1 グラムの」と数字を使って示せば、
 誤解もなくハッキリしてくる。
  数字には物事を客観的にとらえ、誰もが同一の理解ができるといった働きがある。
 だから、合理性を求められるビジネスの場では欠かせないものである。
                                               以上

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