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第97回
やる気とハングリー精神(1)
2011/12/1


  いわゆる「ヤル気」という言葉について、「ヤル気がある」とか「ヤル気がない」、
 あるいは「ヤル気を出せ」などと、いろいろ言われるが、これほど抽象的な表現はない。
 「一生懸命」という言葉も同じである。日本語は便利であるが、暖昧でもあり、誤解されやすい。
 特にこの「ヤル気」という言葉は、次のように使われ、後の後悔先に立たずである。

  (1) ヤル気でやったがだめだった
  (2) 本当にヤル気でやったのか
  (3) お前はヤル気をどこへなくした
  (4) はじめからヤル気がなかったのではないか
  (5) ヤル気を出してヤルと言ったではないか
  (6) 最近ヤル気が出たようだが

  このような調子で「ヤル気」という言葉が使われるが、(6)以外はあまりよくないようにとられる。
 「ヤル気」がこのように暖昧で、当てにならない、頼りない言葉なのかをよく考えた方がよい。
 だからこそ私は、この「ヤル気」という言葉はあまり好きになれないのである。
 しかし、企業経営していると、「ヤル気を出せ」とか「ヤル気のない者は去れ」などと
 よく使われるため、ここでその内容を実践に即して考えてみたい。
                                         以上

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