いわゆる「ヤル気」という言葉について、「ヤル気がある」とか「ヤル気がない」、
あるいは「ヤル気を出せ」などと、いろいろ言われるが、これほど抽象的な表現はない。
「一生懸命」という言葉も同じである。日本語は便利であるが、暖昧でもあり、誤解されやすい。
特にこの「ヤル気」という言葉は、次のように使われ、後の後悔先に立たずである。
(1) ヤル気でやったがだめだった
(2) 本当にヤル気でやったのか
(3) お前はヤル気をどこへなくした
(4) はじめからヤル気がなかったのではないか
(5) ヤル気を出してヤルと言ったではないか
(6) 最近ヤル気が出たようだが
このような調子で「ヤル気」という言葉が使われるが、(6)以外はあまりよくないようにとられる。
「ヤル気」がこのように暖昧で、当てにならない、頼りない言葉なのかをよく考えた方がよい。
だからこそ私は、この「ヤル気」という言葉はあまり好きになれないのである。
しかし、企業経営していると、「ヤル気を出せ」とか「ヤル気のない者は去れ」などと
よく使われるため、ここでその内容を実践に即して考えてみたい。
以上
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